本日のワイン(ジョージアのアンバーワイン!) 2023/1/14

Sommelier

今年のブログ初め(もう1月中旬だが・・・)

1週間に1回以上は、ワインの紹介、または、ワインの世界についての解説を投稿していくことが今年の目標です!

今年もよろしくお願いします!

本日のワインはアンバーワイン!

<ワインデータ>

・Teliani valley Rkatsiteli Qvevri 2021(テリアニ・ヴァレー ルカツィテリ クヴェヴリ)

・ジョージア、カヘティ地方

・ルカツィテリ100%

・度数13.0%

・オレンジワイン(アンバーワイン)

・3000円前後

粘土の素焼きの壺や甕(かめ)をクヴェヴリとかアンフォラと言ったりしますが、これを土の中に埋めて醗酵・熟成させます。

これを使うと何が嬉しいかというと

✅樽のようにゆるやかに酸素を供給し、熟成させることができる

✅樽由来のヴァニラ香などの香りがつかないので、果実由来のピュアな香りを楽しむことができる

✅卵形の形をしているので、撹拌しなくても自然対流を生み出す

という点です。

この特徴により、独特な風味をまとって美味しいワインが作れるわけですね。

特に、白ワインのように果汁だけでなく、果皮や種も一緒に入れて醗酵させるので、オレンジワイン(アンバーワイン)と呼ばれます。

特にギリシャやジョージアのような国では、オレンジ色よりもさらに濃い琥珀色のような色調(黄金に輝いているかのよう!)になるのが特徴です。

最近では、日本やフランスのボルドーでも使う生産者がいるようですね。

これを飲んでいて、YouTubeのBlind Wine Tastingというチャンネルの「#62 「ジョージアxルカツィテリ」のワインをテイスティング」という最近の動画を思い出しました。このチャンネルはブラインド好きの人にとってはためになるし面白いのでぜひ見てみてください!

今回のワインのテイスティングコメント!

ラディコングラスでは香りがよく取れるのでおすすめ

<香り>

・オレンジピール、ジンジャー、スパイス、金木犀

・土、紅茶、ナツメグ、カラメル、やや枝や茎っぽいニュアンスも

<味>

・タンニンをしっかりと感じる。きめ細やかなタンニン。

・出汁のような余韻が長く続く

<総合>

・コクがあり、しっかりした香りと味があるので、やや重ため。出汁やイーストっぽい余韻もあり、じっくりと楽しむタイプのワインだと思った。

・酸も適度にあってバランスが取れている。良質なワイン。

まとめ

ジョージアのアンバーワインはやはり最高!

ジョージアのアンバーワインは癖があるので、最初は好き嫌いが分かれるかもしれないが、ジョージアのアンバーワインは今日のオレンジワインの基礎となっているので、是非いろいろなアンバーワインを試してみて欲しいです。

お読みいただきましてありがとうございました!

【おまけ】ジョージアについての勘どころ!(試験対策用)

・紀元前6000年頃、コーカサス山脈から黒海にかけての地域でワイン作りが始まる

・主に東のカヘティ地方(大陸性気候で全体の6割ほどの生産量を占める)、次に西のイメレティ地方(亜熱帯気)でワイン作りが盛ん

・首都はトビリシ(カヘティとイメレティの間にあるカルトリ地方に位置)

・白ブドウ・・・ルカツィテリ(Rkatstelli)[白で1位]、ムツヴァネ・カフリ(Mtsvane Kakhuri)[白で2位]、ツォリコウリ(Tsolikouri)など

・黒ブドウ・・・サペラヴィ(Saperavi)[黒で1位]など

・唯一国際品種から作られるワインはテリアニPDO(PDOとは原産地呼称)

・土着品種は500種類以上

・クヴェヴリはイメレティ地方ではChuri(チュリ)と呼ばれる

・マラニ(Marani)、サツナヘリ(Satsnakheli)、チャチャ(Chacha)という言葉も押さえておこう!

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